ごみ焼却場の排ガスから二酸化炭素を分離回収し、産業に役立てる佐賀市や㈱アルビータの取組が12月4日、テレビ東京系全国ネットの特集番組と、世界150カ国で放送されているNHKの海外向け放送「NHK WORLD-JAPAN」で紹介されました。
テレビ東京系の番組は、「フードロス」「温室効果ガス」などの社会課題に逆転の発想と技術力で立ち向かう企業や技術者を紹介する「ザ突破者(とっぱもん)~ワタシ地球を救います」。ここではアルビータ社が取り上げられ、佐賀市清掃工場由来の二酸化炭素を使ってヘマトコッカスを育て、抽出したアスタキサンチンで化粧品などを作っていると紹介されました。出演した同社の中西元社長は「二酸化炭素削減が人類に役立つのであれば、我々がやっていることは有意義だと思う」とコメント。司会のパックンは「二酸化炭素を、廃棄物ではなく資源として生かす発想の転換が必要なのではないか」と話していました。
「NHK WORLD」では日本やアジアの最新経済情報を発信する「BIZ STREAM」に登場しました。佐賀市がごみ焼却炉の排ガスから二酸化炭素分離を分離回収して、野菜や藻類の栽培に活用していると説明。この取り組みは海外からも注目されていると紹介しました。番組の司会者は「(地球の)リスクとされる二酸化炭素を資源に変えるというは、驚くべき話」と感心。コメンテーターは「二酸化炭素は農業だけでなく化学や半導体などにも活用できる。この事業は大きな可能性をもっている」と話しました。
テレビ東京系の特番はTVerで配信(https://tver.jp/corner/f0090774)、「NHK WORLD JAPAN」の放送は放送3週間後まで同番組の「on demand」(https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2074117/)で見ることができます。
アルビータ社(左)と佐賀市清掃工場を取材するテレビ東京系番組のスタッフ
(2021年12月10日掲載)