炭酸浴の効果などを伝える「炭酸浴 時々 講座~お茶と歩行と二酸化炭素」が6月24、25、26日の3日間、佐賀市高木瀬町の健康運動センターで開かれました。
資源循環型社会を目指す佐賀市が、資源としての二酸化炭素について市民に理解を深めてもらおうと開催。24日は炭酸浴、25日は歩行、26日はお茶に含まれるカテキンの健康への効果について、花王㈱の研究者がオンラインで解説しました。
炭酸浴の講座では、湯に溶けた炭酸ガス(二酸化炭素)に血管を拡張し、血流を増加させる働きがあることを実験データで説明。「血のめぐり」がよくなることで疲労回復や睡眠の改善に効果があったという研究を紹介しました。
参加者からは「脱炭素に向けて二酸化炭素を地中に埋める方法もあるのではないか」という質問も出ました。佐賀市の担当者は「佐賀市としてはごみ焼却で出るバイオマス由来の二酸化炭素を資源として使って、石油などの資源消費を抑えていくことで、結果的に温室効果ガス減につながると考えている」と説明。佐賀市清掃工場の排ガスから分離回収した二酸化炭素が藻類の培養や野菜の栽培に活用されていることや、炭酸泉以外にもドライアイスや消火剤など二酸化炭素にはさまざまな活用法があることを紹介しました。
なお健康運動センターでは7月4日(日)までの午前10時から午後4時まで「炭酸足湯体験」が行われています。事前申込は不要です。
炭酸浴の効果を花王の研究員がオンラインで解説 花王による歩行基礎力測定もありました
(2021年6月29日掲載)