さが藻類バイオマス協議会の第2回生産・加工ワーキンググループ(WG)が2月26日、佐賀大学で開かれました。会員企業5社と佐賀大学藻類研究プロジェクト(Project SA)の研究者ら計12人が参加、藻類の大量培養について、現状や方向性について意見交換しました。
最初に佐賀大学の出村幹英特任准教授が、世界中でさまざまな大量培養の試みがなされていることを紹介、「まだ決まった形はなく、工夫の余地がある」と指摘しました。出村准教授はその上で「人件費も考慮すると、安価なチューブ式の装置が最適」とする論文などを示し、「これまでの大規模に行うやり方から小ユニット化する傾向にあるようだ」と解説しました。参加者はこれを踏まえ、大量培養の課題や疑問点などについて情報交換しました。
WGは、協議会の会員企業と佐賀大学、会員企業同士の連携を深め、具体的なプロジェクトの始動に向けて情報交換を行う目的で設置しました。今後も「商品企画流通」「生産・加工」「農水産業」の3グループで論議を進め、事業の具体化を目指します。
(2020年2月27日掲載)