授業の一環でインターネットショッピングモールを運営する佐賀商業高校「さがまなびや」の生徒たちが、佐賀市清掃工場由来の二酸化炭素を使ってバジル栽培を始めるグリーンラボ㈱と、地元の㈱サン海苔の協力を得て、バジルと海苔を使った新商品開発に取り組んでいます。これまでに「ふりかけ」と「ペースト」を企画、このほど試食会を開きました。
さが藻類バイオマス協議会支援会員の「さがまなびや」は昨年度、グリーンラボ社とコラボしてバジルを使った調味料「ガバッジオ」を作りました。本年度は有明海の海苔に下水処理場の処理水が豊富な栄養をもたらしていることを踏まえ、資源循環型の産業創出を目指す「バイオマス産業都市さが」のPRにと考え、バジルと海苔を使うことにしました。
「ふりかけ」と「ペースト」は、コロナ禍で多くの人が家で過ごす時間が増える中、だれもが手軽においしく食べられる商品をつくろうと発案しました。「ふりかけ」は、乾燥バジルにごまや和風だしなど加えて炒め、海苔を加えたもので、「スタンダード」「エビ入り」「カルパス入り」の3種類を考案しました。「ペースト」は海苔とバジルソースを1対2の割合で混ぜ合わせています。
試食会では、グリーンラボ、サン海苔、佐賀市バイオマス産業推進課、さが藻類バイオマス協議会の担当者が参加し、味や風味を確かめました。試作品は概ね好評で、「さがまなびや」では、試食会で出された意見を踏まえて製品化を進め、本年度中に商品化したいとしています。
バジルと海苔を使った商品について説明する「さがまなびや」の生徒たち
ふりかけ ペースト
(2020年11月9日掲載)