(一社)さが藻類バイオマス協議会は11月27日、「藻類を活用した新事業戦略を考える」セミナーをオンラインで開きました。マーケティング&ブランディングディレクターの橋本之克氏が、「新たな事業や商品が世の中に受け入れられるための戦略」をテーマに講演しました。
橋本氏は、広告代理店で多様な顧客企業のマーケティングやブランディングの戦略立案に携わり、2018年に独立後は企業や自治体のブランド構築を手掛けるほか、行動経済学やマーケティングについての執筆、講演活動も行っています。
セミナーで橋本氏は、現在の市場を「顧客が自分のために提供されたモノしか受け入れない『顧客志向』の時代」と分析。ヒット商品の事例を上げながら「新しい商品や事業が世の中に受け入れられるには、顧客が得するコト(ベネフィット)を明確にすることが必要」と指摘しました。その上で、そのベネフィットを広めるには、直接顧客になると見込まれる消費者だけでなく、インフルエンサーなどの情報発信者を味方につけることが重要とし、「情報発信者を巻き込むことで、高額な宣伝費などをかけなくても、世の中に受け入れられる可能性が出てくる」と話しました。
(2020年12月1日掲載)